#504 ゴルフとレガシィは、はたして良きライバルなのか、否か。

 前の日は裾野、この日は箱根にいました。というわけで、次号クラブレガシィの取材でした。気がつけば、早いもので現行型レガシィがデビューしてから5年目に突入しています。まだまだデビューしたてといった印象を持っているのは、毎年大々的な内容で行われる年次改良のせいでしょうかね。
 取材は、ターボモデルの2.0GT DIT、アウトバックSパッケージ、E型(5年目モデル)で加わったBスポーツの3台を連れ出してとなりました。この3モデルの比較は誌面をみていただくとして、あらためて感じたのは、ずいぶんと変わったなぁということでしょうかね。それはクルマの進化だけではなく、レガシィに対する捉えられ方やらも含めて。
 実は前日のゴルフ試乗会で、ゴルフを選ぶお客さんに、レガシィと比較される方がいると聞きました。まぁ、なんとなく分かります。ただ、両車オーナーの傾向やら、昨今のクルマ選びを眺めていると、比較されているタグはターボエンジン、ステーションワゴンだけにとどまっていないような気がしました。つまり、レガシィとゴルフという比較。よくいえば、ブランド性に通じるクルマの価値とでもいいましょうか。そう考えると、もはや、日本におけるレガシィとはステーションワゴン、ゴルフはハッチバックであり、そんな比較がベースにあって、ボディバリエーションどおしの比較は、二の次にされているような、そんな気がふっとしたのです。
 最近、クルマに対してベビーカーが積める積めないをよく耳にするのですが、ま、子育てファミリーならば、当たり前の価値基準だなと感じつつも、クルマ選びの範囲が狭められているんだなと感じます。いや、子育てファミリーを否定しているわけではありません。そういう人々の中でも、クルマに魅力を感じている人にとって、ベビーカーが積めるステーションワゴンは、最後の砦なんでしょうなと、いつも横で聞いています。そう考えると、もはやクルマ好きであっても、いわゆる昔のクルマ好きの価値観だけでは、クルマを選べなくなっているってことなんでしょうかね。
 では、なぜ、ヨシダはグランドチェロキーなのだ? と言われると、はっきりいいまして、あの乗り味とグランドクリアランスは必要ですが、あのラゲッジスペースは必要なく。家庭もありませんし。ただ、八ヶ岳から大量の野菜を積んで帰って来る時に役立ちましたが、それぐらいか。
 なんだかまとまらなくなってきましたな。言いたかったのはですね、ゴルフとレガシィが比較されるといっても、ワゴンどおしという昔の観点だけではない、新しい見方がされていると思ったほうがいいのでは?、ということ。セグメントからいえば、パサートとレガシィになるはずですから。って、ゴルフとレガシィという図式は、価格比較ゆえでもあるんですが。
 あ、個人的には両車とも自らのベンチマークになっています。

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