#989 打ちのめされたのは実はオンロード性能のほうだった、ランドクルーザー70。

 やられました、こちらにも、やられました。ランクル70です。何にやられたって、ランクル70のオンロード性能です。オフロードは、もう当たり前ですし、知っていましたので、驚かず。ってか、まぁ、スゴイとは思いますが、オンロードにやられました、完全に。
 あのですね、エンジンの仕立てがいい。いい、いい、いい、いい、いい。アクセルワークに対して、的確なトルクを引き出してくれるんですが、その加減が、実に好み。なるほどねー、ナナマルであっても、電子制御スロットルで調理してくるのかと思ったら、実は、電子制御スロットルを使いながらも、ワイヤードなスロットル的なフィーリングを施したそうで。電子制御スロットルの意味がない……という点では本末転倒ではあるのですが、電子制御スロットルの表現方法のひとつとも言えましょうか、ま、そんな感じ。ただ、それは割とどうでもよくって、肝心なのはそのフィーリングでして、実にいい、いい、いい、いい。
 ナナマルに搭載されたV6/4.0Lエンジンは1GR型は、ま、いわゆる改良前のユニットでして、最新のFJクルーザーやプラドに搭載されているエンジンはその改良版。で、そのフィーリングは、後者を優等生と表現するならば、ナナマルのほうは味のあるヤツって感じ。パワー感というよりはトルク感を存分に表現しており、さらに中回転域にトルクバンドを与えているもんだから、エンジンのフィーリングがいいのなんのって。高回転まで回ることを含めて、こうなると、ハイオク仕様も許せます。というか、ハイオク仕様じゃなきゃダメだね、と思ったほど。
 で、エンジンだけでこれだけ感激していますが、そのほかもいい。シャシーは、ナナマルですから、ダルダルですし、ユルユルです。ですから、ロールは大きいですからグラグラすると言われるでしょうし、ブレーキだってヘタな操作をすると利かないと表現されてしまいかねません。しかしですね、その中にちゃんとしたテンポがありまして、それを掴むと、先のエンジンフィールも相まって、もうはや、笑うしかないというほどに愉しい走りを走りを体験できます。もう、コーナリングが愉しいのなんのって。サスペンションは前後ともにリジッドで、リアなんてリーフスプリングを組み合わせていますけどね、タイヤをドタバタさせることなく、きれいに路面をトレースしていきます。もちろん、揺れます。でも、その揺れが心地いい、そんな感じ。
 ほんと、やられました。まいりました。って感じです。まじめに買い替えてもいいかなと思っていたりします。いや、思っているだけですが。明日、また試乗会へと足を運びますので、とりあえず、ここで止めておきます。

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